平成30年4月、大分県中津市耶馬渓町に広がる火砕流台地の山腹斜面において、大規模な崩壊が発生しました。
一般的に崩壊発生と関連性が高いとされる降雨や地震といった引き金となる現象が把握されなかったため、極めて稀な事例として注目が集まる中、当社では発生直後から調査を行い、発生原因の究明に取り組みました。
調査では電気探査や水質の化学分析など多面的な地すべり調査に加え、地盤の3次元モデルや干渉SARによる地盤変動解析等の新たな手法も活用することで、斜面内の地下水によって地盤が不安定化して崩壊に至ったメカニズムを明らかにしました。