災害時の避難行動をみんなで考えて、楽しみながら共助を学んでみませんか。
「みんなでひなんカップ」は、「避難行動訓練EVAG」を子供でも学ぶことができるように使いやすくアレンジした防災教育教材です。EVAG は少し難しいという大人にもやさしいツールになりました。教材はどなたでも無料でダウンロードができます。どうぞご活用ください。
教材の目的
1.災害時の避難行動をいっしょに考える
災害時の避難行動をグループのメンバーと一緒に考えることで、共助の大切さを学ぶことができます。
2.子どもの生きる力を育む
自分の命を守ることを学ぶとともに、他者を助けることもできる大人をイメージしてもらうことで将来へとつながる生きる力を育みます。
教材の紹介
子ども向けに親しみやすく
・EVAG の属性カードを親しみやすいカップ人形に置き換え名前をつけています。
・子どもたちがよく見えるようEVAG タウンマップのサイズを大きくしました。
・タウンマップに住むお隣さんの様子もわかるようにしています。
子どもたちの意欲をかきたてる
・カップ人形を作成する過程も子どもたちには楽しい工作の時間になります。
・ランキング形式でカップ人形を選び階段にならべることで子どもたちの考える意欲をかきたてます。
教材の使い方
次の3つのステージで進めます。
1.アイスブレイク・シミュレーション
①カップ人形をよく見て読もう「どんな人かな?」
②EVAG タウンマップの家に人形を置いてみよう。
③EVAG タウンに大雨が降り続くとどうなるかな?
想像できる災害を考えよう ※写真や動画を使って災害時のイメージをつかみます。
「危ないところはどこ?」「危ないところに住んでいる人はだれ?」「安全なところへ早くひなんしよう」
2.グループワーク・ロールプレイ
参加者は、様々なカップ人形の気持ちになって、災害時の避難行動の問題点とどのように協力したらよいか等の解決策を論じながらグループの中でひとつの答えを決めていきます。
例)「歩いて避難所に行くのに道のりが一番遠い人は?」
「避難の時に言葉がわかりにくい人や声をかけにくい人は?」
「早く避難所に行くためにどの人に助けてもらえそう?」
「雨の中困っている人がいたらどうする?」 など
3.ふりかえり
気づいたことや思ったことを付箋に書いて、みんなで共有します。
・命を守るために自分が今できること
・大きくなったらできること
・感想など
教材の活用事例
学校や地域の防災学習に…
学校や地域などの防災学習として活用することができます。地域の多様性を踏まえた自助・共助の大切さを学び、生徒の視点で自分にできる行動を考え、他者を思う生きる力を育むきっかけになります。
大人でも…
親しみやすいカップ人形や見えやすい大きなマップにより参加者同士の会話も弾みます。地域住民の防災意識向上やコミュニティ強化にも積極的な意見が出やすくなります。
最後に
作成にあたり、多くの方々に関わって頂きました。特に、神戸市中央区のなぎさマナビィ防災担当(呉様、久保田様、福元様)には貴重なご意見とご協力をいただきました。ここに厚く御礼を申し上げます。
「みんなでひなんカップ」はお客様の声から生まれた教材です。今後も、皆様の一助となりますようニーズにお応えしてまいりますので、引き続きお声をお聞かせください。また、イベントや教材のバージョンアップなどはメール配信でお知らせしております。メール配信をご希望の方は下記のフォームにご回答ください。
ダウンロード
※教材の無断転載は禁止します。
※この資料は、EVAG豪雨災害編と「タウンマップ」や「属性カード」の番号が異なります。EVAG豪雨災害編の資料としては使えませんのでご注意ください。