施設老朽化点検
集水井内展開写真撮影・3Dモデル作成
本技術は、カメラ点検にSfM解析を活用し従来より高品質な成果品作成を可能としたものです。井内に立ち入らないカメラ点検の安全性をそのままに、従来は難しかったつなぎ目のない集水井全体の展開写真作成や3Dモデルによる変状確認を可能としました。集水井の維持管理分野でのDXを大きく推進します。
土質試験技術
すべり面せん断試験機
本技術は、地すべり等の自然斜面や切土のり面等の人工斜面の安定度評価に必要な「土の残留強度」を測定する技術です。当社では、すべり面の原位置強度を直接求めるすべり面せん断試験や、再構成試料で土の残留強度を求めるリングせん断試験機を多数保有しています。大変位を与える残留強度試験には数週間~1か月以上の長時間を要しますが、充実した試験設備体制により迅速なデータ提供が可能です。
コンクリート構造物の塩分調査
蛍光X線分析装置を活用したコンクリート塩分調査
本技術は、蛍光X線分析装置を活用しコンクリートに含まれる塩化物イオン濃度を測定する技術です。従来の分析方法(JIS法)と比べ精度はそのままに、試験時間の短縮やコストの低減を実現しました。また、現地調査時には、可搬型測定器を使用することで、より的確に補修が必要な範囲を絞り込むことができるようになりました。
シミュレーション技術
土石流シミュレーションを活用した道路被害想定技術
土石流の発生の恐れがある渓流に隣接した山間部の道路が、土石流により被災した場合、長期間通行止めになることが懸念されます。近年の気象状況や災害事案を受けて、道路に影響を及ぼす要注意渓流の抽出やその危険度に応じた対策が必要となっている一方で、道路に対して土石流の被害程度を予測する手法はありませんでした。
そこで、本技術では土石流による道路被害を定量的に推定するため、砂防分野で使用されている土石流シミュレーション技術を道路分野で活用しました。各地点における地形や時間の変化に応じた土石流(土砂や水)の流下・堆積状況を計算するため、道路上の氾濫範囲や堆積土砂量を把握することが可能です。
地質調査技術
QSボーリング工法
機械ボーリングと同等のツールスを使うハンドフィード式ロータリーボーリングマシンであるため、高品質なコア採取ができる新しいボーリング工法です。本工法は、足場仮設が不要なので、簡易な仮設設備で素早くボーリング調査が実施可能です。また、資機材が軽量であるためアクセスが難しい斜面でも人肩運搬することができます。
【性能】
・ハンドフィード式ロータリーボーリングマシン
・送水掘り
・掘削径:φ66mm~φ86mm
・掘削深度:10mまで実績あり
・掘削能力:粘性土・シルト…30分/m
砂・砂質土:60分/m
礫混じり土砂:60分/m
玉石混じり土砂:90分/m
国際援助
斜面災害リスクを軽減する
気候変動の影響で不安定化する斜面(地すべり、道路のり面、重力性変形)を、国内で培った対策技術で安定化に導き、当該国の課題解決に貢献しています。
森林整備技術
森林整備技術
市町村における新たな森林管理システムの運用にあたり、地域特性の調査や把握をするとともに、市町村が公的に管理する市町村森林経営管理事業において、災害に強い森林づくりを重視した森林整備計画を提案します。
(※災害に強い森林とは、土砂災害防止機能・土壌保全機能を発揮する森林を指します。)
コミュニティ防災
地域防災計画の策定支援
地域コミュニティの共助による災害対応力向上に向けて、地区防災計画の作成や各種訓練・イベントの企画運営など、地域の防災活動を支援しています。
環境改善技術
NETIS:KT-190024-A
フルボシリーズ(フルボ酸入り植生マット・シート)
のり面保護を目的として施工される植生マット及びシートにフジミン®を配合した資材です。フルボ酸のキレート作用によって、土壌環境の改善効果や植物の生育促進効果が発揮されるため、早期に緑化が必要な場所やスコリアやシラスなどの火山灰土壌のような特殊斜面でも植生の成立が期待できます。
NETIS:KT-170110-A
DWファイバー®
国産の木材チップを特殊解繊処理しフジミン®を添加した土壌改良材です。土壌に混合してから攪拌することで、透水性や保水性の改善、強酸性やアルカリ性などの特殊土壌の改善が期待できます。また、地表面に厚くマルチング(被覆)することで防草効果を発揮するため、下草軽減効果も期待できます。主に、芝生造成や農地や海岸域の土壌改良など、様々な分野で活用されています。
タフグリーン工法
森林土壌に近似した植生基盤材に補強短繊維を混ぜて斜面に吹付け、さらに侵食防止効果の高いマットを植生基盤面に敷設する工法です。補強短繊維や侵食防止マットを利用することによって、基盤の結合力および保水性が向上します。乾燥や生育阻害が懸念される斜面やゲリラ豪雨や凍結融解作用で植生基盤の流出が懸念される斜面でも植生の成立が期待できます。
マルチプロテクションAir工法
複数の有機質繊維で斜面表面を被覆し、耐侵食性を向上させると共に保水性・保温性を改善し、植物の生育向上を図る航空緑化工法です。高い耐侵食性があるため、従来工法では難しかった無播種・少量播種といった配合でも施工できます。また、フジミン®を配合することで植物の生育を促進するため肥料の使用量を削減できます。