2009年の融雪期、福島県喜多方市に位置する野辺沢山地区では、年間移動量3mに達する活発な地すべりが発生しました。
調査の結果すべり面は2層あり、このうち深いすべり面は深度50mにも達する大規模なものでした。
当社では、2013年度から応急対策としてボーリング暗渠工5群、恒久対策として集水井エ11基を施工しました。
当地区は豪雪地帯であり施工期間が6ヶ月と短いことから、大型モノレールの採用など効率的な仮設・搬入方法により施工期間を短縮する工夫を行いました。また、必要な地下水位低下量を確実に得られるよう、周辺地盤の地下水位を観測しながら集水ボーリングの配置を調節するなどの工夫を加え、2020年11月に完成させました。