斜面防災分野における豊富な実績を基に、アジア諸国における地すべり対策や道路法面対策等に経験豊富な技術者を派遣し被災した地域の復興支援を行っています。
道路防災
インド国 レジリエントな山岳道路のための維持管理能力向上プロジェクト
山岳道路開発のための斜面対策ガイドラインを作成した「持続可能な山岳道路開発のための能力強化プロジェクト(工期2017~2022年)」の後継プロジェクトとして、維持管理能力向上を目指す本プロジェクトが開始されました。引き続き2025年9月まで、山岳道路の斜面災害リスク評価能力の向上、山岳道路の維持管理能力向上、災害や事故の際の緊急対応能力の強化、トンネル運営・維持管理等の実現に貢献します。
治山
インド国 ウッタラカンド州山地災害対策プロジェクト
インドのウッタラカンド州は、豪雨による斜面崩壊のリスクが高い州として位置づけられ、気候変動の影響も強く受けることが予測される中、治山技術を用いた森林復旧、防災・減災対策の取組みが求められています。2017年に始まった本プロジェクトでは「同州森林資源管理事業」の防災・災害対策コンポーネントとの連携により、同州における山地災害対策(治山事業)を適切に実施する体制の確立に寄与しています。
道路斜面対策
全世界道路防災のための斜面対策事業の基礎研究
JICA無償資金協力事業での斜面防災の経験や教訓、また斜面防災技術の先進諸国の技術基準やノウハウ等を収集し、日本の技術基準等と比較し、斜面防災技術者が開発途上国で斜面防災の設計や施工に関わる際に有益と考えられる知見をハンドブックとしてまとめます。そして、開発途上国における斜面防災技術の一層の効果的な実施、品質の向上を図り、日本の斜面対策技術の比較優位を明示し「質の高いインフラ輸出」に資するプロジェクト形成に貢献しています。
防災力向上
アフガニスタン 防災力向上に向けた人材育成及び防災力向上
2020年に完了した前フェーズでは、中央政府・地方行政・コミュニティに至る広いステークホルダーに対し、災害リスク評価能力や防災意識向上のための各種活動を行いました。アフガニスタンでは、この事業が高く評価され、現地のパートナー団体CWS Asiaが防災に取り組むトップ3団体として表彰されました。後継プロジェクトとなる本プロジェクトでは、小規模防災インフラ等の設置にも取り組み、さらに効果的な防災力向上を目指しています。