当社では、地すべり、土石流、崩壊等の規模や被災範囲等を事前に予測するために、様々なシミュレーション技術を活用しています。この技術を活用することで、精度の高い被害予測や効果的な対策工の設計を行うことが可能となります。
土石流シミュレーション
水および土砂の氾濫シミュレーション技術です。施設条件を変更して氾濫結果の違いから施設効果を検討、将来発生し得る想定土石流に対しての被害予測を行います。この技術により土石流災害防止のための計画策定を支援します。
土砂・洪水氾濫シミュレーション
近年の豪雨の増加に伴い、河道の土砂堆積に伴う氾濫被害、いわゆる土砂・洪水氾濫被害が多発しています。山地渓流から下流河川の流れを一次元河床変動計算により計算し、氾濫箇所の特定や最適な施設配置を検討します。また、二次元氾濫計算により氾濫被害を予測します。
三次元落石シミュレーション
実際の地形、三次元形状を有する落石モデルを用いて、三次元の落石シミュレーションを実施します。二次元シミュレーションに比較すると三次元シミュレーションでは、谷や尾根等の地形を考慮した落石の到達範囲検討や対策工の形状検討(例:柵高さや耐力設計)ができます。
地すべりの流動シミュレーション
地すべりが滑動し、流動化した場合の氾濫シミュレーション技術です。対象地域で発生した過去の事例を参考にパラメータを決定することで、今後起こりうる地すべり・崩壊土砂の氾濫範囲を予測します。